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【皮膚科医監修】ピーリングとは?期待できる効果や成分、注意点まで徹底解説

公開日:2026.09.18

SKIN CARE

【皮膚科医監修】ピーリングとは?期待できる効果や成分、注意点まで徹底解説

「スキンケアを頑張っているのに肌がごわつく」「毛穴の黒ずみやくすみが気になる」…そんなときに選択肢の一つとして注目されるのが「ピーリング」です。しかし、「肌が薄くなりそう」「刺激が強そう」といったイメージから、取り入れるのをためらっている方も少なくありません。ピーリングにはクリニックでの施術から自宅で使える化粧品まで、幅広い選択肢があります。この記事では、ピーリングの仕組みと期待できる効果、種類・成分の違い、使うときの注意点までを解説します。

宇井千穂先生

監修:やさしい美容皮膚科 秋葉原院 院長 宇井 千穂先生

やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院院長として、美容皮膚科・皮膚科診療に従事。シミ治療やアトピー性皮膚炎を中心に診療を行うほか、書籍出版、化粧品監修、疾患への理解促進活動など多方面で活躍している。1990年準ミス日本受賞。

ピーリングとは?

ピーリングとは、肌の表面にたまった古い角質を取り除くケアのことです。英語の「peel(皮をむく)」が語源で、古い角質を取り除くことで、肌の生まれ変わりのサイクルであるターンオーバーを整いやすい状態へ導きます。クリニックで医師が行う施術から、エステサロンでのケア、自宅で使える化粧品まで幅があり、使われる成分や強さもさまざまです。まずは、ピーリングが肌にどう働くのか、まずはターンオーバーの仕組みから見ていきましょう。

ターンオーバーの仕組み

肌のいちばん外側にある「角層」は、うるおいを保ち、外部刺激から肌を守るバリアの役割を担っています。肌では、表皮の奥で生まれた細胞が徐々に表面へ押し上げられ、最終的に古い角質として自然にはがれ落ちます。この生まれ変わりのサイクルを「ターンオーバー」といいます。一般的に、健やかな肌のターンオーバーは約28日周期といわれていますが、このサイクルは20代をピークに徐々に長くなり、50代では75日まで変化する場合があります。また、ターンオーバーの乱れは実は加齢によって起こるだけではなく、乾燥、生活習慣の乱れも影響し、ごわつきやざらつき、シミ、くすみなどの原因になることがあります。

ピーリングは、こうした古い角質を酸などの成分によってやわらかくし、取り除きやすくするケアです。蓄積した角質にアプローチすることで、肌をなめらかで健やかな状態へ整えます。

ピーリングで期待できる効果

古い角質が取り除かれ、ターンオーバーが整うことで、次のような効果が期待できます。

  • くすみ・ざらつき・ごわつきの改善
  • 皮脂や古い角質による毛穴の詰まり・黒ずみの改善
  • ニキビ予防
  • 化粧水のなじみやメイクノリの向上
  • しみ・色素沈着のケア(主にクリニックでの施術で期待される効果)

これらは、古い角質が蓄積しにくい肌状態を保つことで期待できる効果です。肌質や肌状態によって実感には個人差があるため、肌の様子を見ながら取り入れましょう。

ピーリングの種類

ひとくちにピーリングといっても、使用する成分や濃度、作用の強さはさまざまです。マイルドなホームケア向けの化粧品から、医療機関で行われる高濃度の施術まで幅広く、目的や肌状態に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、ピーリングの主な種類と特徴について解説します。

クリニックで行うピーリング

美容皮膚科などのクリニックで行うピーリングは、「ケミカルピーリング」と呼ばれる医療行為です。医師が肌状態を確認したうえで、使用する薬剤や濃度を選択します。

代表的な薬剤には、グリコール酸やサリチル酸マクロゴールなどがあります。医師の管理下で行われるため、自宅用の化粧品よりも作用の強い薬剤を使用できるのが特徴で、ニキビや毛穴などの悩み、肌状態に合わせて薬剤や施術内容が調整されます。施術は、数週間おきに複数回継続して行うのが一般的です。

施術後は、一時的に赤みやヒリつき、皮むけなどがみられることがあり、保湿や紫外線対策が欠かせません。また、多くの場合は自由診療となるため、費用や通院頻度についても事前に確認しておくとよいでしょう。

エステサロンで行うピーリング

エステサロンでもピーリングのメニューが用意されていることがあります。エステサロンは医療機関ではないため、医療行為にあたる施術は行えず、化粧品として認められた範囲のおだやかな濃度でのケアが中心です。フェイシャルケアの一環として、マッサージなどと組み合わせてリラックスしながら受けられるのが魅力です。メニューの内容や使われる薬剤はサロンによって幅があるため、事前に内容と料金を確認してから選ぶことをおすすめします。

ホームケアでできるピーリング

自宅で使えるピーリング化粧品には、角質ケア成分が配合されたローションタイプやふき取りタイプ、美容液タイプなど、さまざまな種類があります。クリニックで行うピーリングに比べて作用がおだやかなものが多く、日常のスキンケアに取り入れやすいのが特徴です。

通院の手間や費用の負担が少なく、自分のペースで続けやすいのも魅力。肌状態に合わせて継続的に角質ケアを行いたい方におすすめです。

ピーリング成分の違い|AHA・BHA・PHA

ピーリングに使われる成分にはさまざまな種類があります。なかでも代表的なのがAHA・BHA・PHAです。それぞれ作用する部位や使用感が異なるため、肌質や肌悩みに合わせて選ぶことが大切です。

分類

代表的な成分

特徴

こんな方に

AHA(アルファヒドロキシ酸)

グリコール酸、リンゴ酸、乳酸、マンデル酸 など

「フルーツ酸」とも呼ばれる水溶性の成分。肌表面の古い角質に働きかける。グリコール酸は分子が小さく働きが強めで、クリニックの施術でも使われる。マンデル酸は分子が大きく、マイルドな使い心地が特長。

ざらつき・ごわつき、くすみが気になる方


BHA(ベータヒドロキシ酸)

サリチル酸 など

油になじみやすい性質があり、皮脂の多い部分の古い角質に働きかけやすい。クリニックの施術でも使われる。

皮脂によるベタつきや毛穴の目立ちが気になる方

PHA(ポリヒドロキシ酸)

グルコノラクトン など

AHAよりも分子が大きく、穏やかな使い心地。うるおいを保ちながら角質のお手入れができる。

刺激をおさえながらお手入れしたい方

クリニックではグリコール酸やサリチル酸を用いたピーリングが行われることが多い一方、自宅用のピーリング化粧品では、マンデル酸やPHAなどのおだやかな成分が多く使われています。グリコール酸に比べて刺激が少ない傾向があり、日常のスキンケアに取り入れやすいのが特徴です。作用は比較的マイルドですが、継続的に使用することで角質ケア効果が期待できます。初めてピーリングを取り入れる場合は、こうした成分から始めるとよいでしょう。

なお、酵素洗顔やスクラブ洗顔も角質ケアとして知られていますが、酸によって古い角質にアプローチするピーリングとは作用の仕組みが異なります。酵素洗顔は古い角質や皮脂汚れを分解し、スクラブ洗顔は粒子の物理的な作用によって汚れや古い角質を取り除く方法です。それぞれ特徴が異なるため、肌状態や目的に合わせて使い分けることが大切です。

ピーリングを使うときの注意点

使う頻度の目安

ピーリングは毛穴の詰まりや黒ずみのケアに効果的といえます。毛穴の目立ちの原因の一つは、皮脂や古い角質が毛穴にたまることです。ピーリングによって古い角質にアプローチすることで、毛穴の詰まりが起こりにくい状態へ整え、黒ずみやざらつきの改善が期待できます。

ただし、開いた毛穴そのものをなくしたり、すべての毛穴悩みを改善したりするものではありません。毛穴の目立つ原因には、皮脂の過剰分泌やたるみ、乾燥などさまざまな要因があるため、保湿ケアや紫外線対策などを組み合わせることも大切です。

肌荒れしているときは避ける

肌が敏感ときや、日焼けの直後、乾燥がひどいときは、ピーリングの使用を控えましょう。そもそもピーリングは、古い角質のたまりによるざらつきやごわつきに向くケアであり、肌が揺らいでいるときに無理に試す必要はありません。肌の調子が戻ってから、少量ずつ再開するのがおすすめです。また、使用中に強いヒリつきや赤みを感じたときは、すぐに洗い流して使用を中止しましょう。症状が続く場合や不安がある場合は、皮膚科医に相談してみてください。

使ったあとは保湿と紫外線対策を

ピーリングを使ったあとの肌は、古い角質が取り除かれて、いつもより乾燥しやすい状態です。使用後は、化粧水や乳液・ゲルなどでしっかりうるおいを守りましょう。また、日中は紫外線の影響も受けやすくなるため、日焼け止めなどの紫外線対策も忘れずに。「ピーリングのあとは保湿とUV対策までがセット」と覚えておきましょう。

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ピーリングに関するQ&A

ピーリングは毛穴にも効果がありますか?

ピーリングは毛穴の詰まりや黒ずみのケアに効果的といえます。毛穴の目立ちの原因の一つは、皮脂や古い角質が毛穴にたまることです。ピーリングによって古い角質にアプローチすることで、毛穴の詰まりが起こりにくい状態へ整え、黒ずみやざらつきの改善が期待できます。
ただし、開いた毛穴そのものをなくしたり、すべての毛穴悩みを改善したりするものではありません。毛穴の目立つ原因には、皮脂の過剰分泌やたるみ、乾燥などさまざまな要因があるため、保湿ケアや紫外線対策などを組み合わせることも大切です。

ピーリングは毎日しても大丈夫ですか?

製品によって異なります。 毎日使えるマイルドな設計のものもあれば、週1〜2回程度の使用が推奨されているものもあります。まずは製品ごとの使用方法や推奨頻度を守り、肌の様子を見ながら取り入れましょう。初めて使用する場合は、頻度を控えめにして様子を見るのがおすすめです。

ピーリングはどんな人におすすめですか?

肌のざらつきやごわつき、くすみ、毛穴の詰まりや黒ずみ、ニキビが気になる方におすすめです。古い角質が蓄積すると、肌がごわついたり、毛穴が目立ったりすることがあります。ピーリングは、こうした古い角質にアプローチするケアとして取り入れられています。
一方で、肌が敏感な方や、赤み・炎症がある場合は刺激を感じることもあります。肌状態に合わせて成分や使用頻度を選び、不安がある場合は皮膚科医に相談するとよいでしょう。

ピーリングの効果はいつからありますか?

効果を実感するまでの期間には個人差があります。 肌のなめらかさや化粧ノリのよさは、1回の使用後から感じられることもあります。一方、毛穴の目立ちやくすみなどの変化は、数週間から数か月ほど継続してケアすることで実感しやすくなります。
ピーリングは一度で肌質を大きく変えるものではありません。製品や施術ごとの推奨頻度を守りながら、継続して取り入れることが大切です。

ピーリングの後に避けるべきスキンケアはありますか?

使用直後の肌はデリケートな状態のため、スクラブ洗顔や高濃度の美容液など、刺激を感じやすいケアは控えめにしましょう。ピーリング後は「攻めるケア」を足すよりも、保湿と紫外線対策を優先することがおすすめです。

この記事のまとめ

ピーリングとは、肌表面に蓄積した古い角質にアプローチするケアです。ざらつきやごわつき、毛穴の詰まり、くすみ、ニキビ予防など様々な効果が期待できます。ピーリングには、クリニックで行う施術から自宅で使える化粧品までさまざまな種類があり、成分や作用の強さも異なります。まずは自分の肌質や肌悩みに合ったものを選び、適切な頻度で無理なく、お手入れにプラスして取り入れてみましょう。