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【医師監修】鼻や頬の目立つ黒ずみ毛穴に 原因と正しいケアを解説

公開日:2026.05.15

SKIN CARE

【医師監修】毛穴の黒ずみの原因とは?どうにもならない鼻・頬の毛穴の黒ずみを改善する方法

鼻や頬にポツポツと現れる黒ずみ毛穴。黒ずみ毛穴と一言で言っても、角栓が酸化して黒く見えている場合もあれば、色素沈着や産毛が影響している場合もあり、見た目が似ていても原因はひとつとは限りません。この記事では、毛穴の黒ずみが起こる主な原因を紐解き、スキンケアで見直したいポイントを詳しく解説します。

監修:やさしい美容皮膚科 秋葉原院 院長 宇井 千穂先生

やさしい美容皮膚科・皮フ科 秋葉原院院長として、美容皮膚科・皮膚科診療に従事。シミ治療やアトピー性皮膚炎を中心に診療を行うほか、書籍出版、化粧品監修、疾患への理解促進活動など多方面で活躍している。1990年準ミス日本受賞。

どうして毛穴が黒くなる?主な原因を解説

黒ずみ毛穴は、ひとつの原因だけでなく、複数の要素が絡み合っている場合もあります。まずは自分の毛穴タイプを正しく理解することから始めましょう。

<毛穴が黒くなる主な原因>

  • 角栓の酸化
  • メイク汚れの蓄積
  • 紫外線や摩擦により生じるメラニン色素
  • 産毛
  • ニキビ跡

下記で詳しく解説していきます。

▼角栓の酸化

角栓の酸化

毛穴の黒ずみの原因として、まず考えられるのが角栓の酸化です。

角栓とは、毛穴の中にたまった皮脂と、加齢や乾燥、生活習慣の乱れなどの影響ではがれ落ちずに残った古い角質が混ざり合ってできます。角栓がたまると最初は白っぽく見えますが、時間が経つにつれて空気や紫外線の影響を受け、次第に黒く変色していきます皮脂分泌の多いTゾーンや鼻周りにできやすく、触るとザラザラしているのが特徴です。また、毛穴の出口周辺がふさがって盛り上がって見えることがあります。

▼メイク汚れの蓄積

ファンデーションや日焼け止めなどのメイク汚れが十分に落ちていないと、肌の表面に残った汚れ皮脂古い角質と重なり、毛穴の中で詰まりやすくなることがあります。こうしてできた詰まりが角栓となり、さらに時間が経つと黒ずみとして目立つようになります。黒ずみ毛穴の原因は、皮脂だけではなく、こうしたメイク汚れの蓄積などが複雑に絡み合って生じることもあります。

▼紫外線や摩擦により生じるメラニン色素

 紫外線も毛穴が目立たせる主な原因のひとつです。紫外線を浴びることで肌は防御反応としてメラニン色素を生成します。通常、メラニンはターンオーバーによって排出されます。しかし、メラニンが過剰に生成されて排出が追いつかなくなると、毛包(毛穴の内部にある毛の根元を包む組織)のまわりに蓄積・沈着し、毛穴が黒ずんで見えるようになります。これが「メラニン毛穴」です。

<メラニン毛穴>

メラニン毛穴

また、鼻周辺は皮脂分泌が多く、マスクや無意識に触るといった日常的な摩擦を受けやすい部位でもあります。こうした刺激もメラニン生成を活性化させ、色素沈着を助長する要因となります。

角栓が原因の毛穴黒ずみとは異なり、表面に凹凸が少なく、触るとツルツルしているのに色だけが沈んで見える場合は、メラニン毛穴の可能性が高いと考えられます。そのため、メラニン毛穴のケアでは、毛穴汚れを落とすだけでなく、紫外線対策摩擦を避けた低刺激なケアが重要となります。

▼産毛

意外な盲点として、毛穴に留まった「産毛」が黒ずみの原因という場合があります。毛が短く黒い影になりやすい鼻周りや、細かい産毛が多い頬、口周りなどに見られることが多いです。頻繁にシェービングをすることで、乾燥などのトラブルによりかえって毛穴が目立ってしまう場合もあるため、気になる場合は医療機関への受診をするなど、対処方法は慎重に選びましょう。

▼ニキビ跡

クレーター上のニキビ跡

ニキビの炎症が原因で、過剰なメラニン色素が生成され色素沈着が起きたり、クレーター状の跡が残ったりすることで、角栓がなくても毛穴が黒ずんで見えることがあります。特にTゾーンやフェイスラインにできることが多く、ニキビ跡による黒ずみは、スキンケアでの改善は難しい場合があります。そのためニキビができた場合は、無理に押し出したり、むやみに触ったりしないよう注意が必要です。

黒ずみ毛穴の正しいお手入れ・予防法を解説

正しいクレンジング・洗顔で古い角質を残さない

毛穴の黒ずみケアの第一歩は、毎日のクレンジングと洗顔で汚れをきちんと取り除くことです。ただし、ゴシゴシこするのは逆効果。肌をいたわりながら、以下のポイントを意識しましょう。

正しいクレンジング・洗顔で古い角質を残さない

①メイクの濃さに合わせてクレンジングを選ぶ

ベースメイクをしっかり行った日は洗浄力のあるオイルタイプ、軽いメイクの日は肌あたりのやさしいクリームタイプジェルタイプなど、メイクの濃さに合わせて使い分けるようにしましょう。洗浄力の強いものは、必要な皮脂まで落としてしまうこともあるため、気になる鼻周りで部分的に使用するなど、まずは肌質にあっているか確認したうえで使用するのがおすすめです。

②洗顔は濃密な泡で摩擦レスに洗う

洗顔料はしっかり泡立て、泡をクッションにしながら洗うのが基本です。指先で直接こするのではなく、泡で汚れを包み込むように洗うことで、肌への負担を抑えやすくなります。

また、熱すぎるお湯は皮脂を落としすぎてしまい、乾燥を招く原因になります。すすぎは32度程度のぬるま湯でフェイスラインや生え際まで丁寧に洗い流すことを意識しましょう。

ビタミンCを取り入れる

黒ずみ毛穴が気になったら、まずスキンケアで取り入れたいのがビタミンCです。ここでは、ビタミンCの4つの働きについて解説します。

ビタミンCを取り入れる

ビタミンCの働き①:抗酸化作用で、紫外線による酸化ダメージや色素沈着を抑える

ビタミンCは優れた抗酸化作用を持ち、メラニンの生成を抑制して色素沈着を目立ちにくくする作用が期待されています。さらに、紫外線を浴びることで生成される黒色メラニン色素を無色化に導く還元作用も期待されています。

ビタミンCの働き②:皮脂バランスを整える

ビタミンCには、皮脂分泌をコントロールする作用が期待されています。その結果、毛穴が引き締まり、目立ちにくい肌状態へと整えてくれます。

ビタミンCの働き③: 抗炎症作用で、肌荒れやニキビなどの炎症を鎮める

抗炎症作用により、紫外線や外部刺激によって起こる肌荒れやニキビなどの炎症を穏やかに鎮める働きがあります。肌を健やかな状態に保ち、つるんとしたなめらかな肌に整えます。

ビタミンCの働き④: 古い角質をたまりにくくする

ビタミンCは肌のターンオーバーを整える働きがあります。その結果、古い角質がたまりにくくなり、毛穴詰まりの予防にもつながります。

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保湿で肌環境を整える

保湿で肌環境を整える

黒ずみ毛穴を防ぐうえでは、保湿も欠かせません。肌が乾燥するとキメが乱れやすくなり、毛穴の周りが目立って見えやすくなることがあります。

保湿ケアでは、まず化粧水で水分をたっぷりと与え、そのあとに乳液やクリームなどの油分でしっかりと蓋をし水分の蒸発を防ぐことが基本です。毛穴が気になると、つい落とすケアばかりに意識が向きがちですが、角栓をためにくい肌状態を保つには、毎日の丁寧な保湿で肌をなめらかに整えることが重要です。

角質ケアを取り入れる

角質ケアを取り入れる

角栓の酸化による黒ずみ毛穴が繰り返し気になる場合は、角質ケアを取り入れるのもひとつの方法です。角質ケアには、塗るだけの美容液タイプのものから、クリニックで行うピーリングスクラブなどいくつかの方法があります。それぞれアプローチの仕方が異なるため、自分の肌状態や取り入れやすさに合わせて選ぶことが大切です。

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紫外線対策を徹底する

紫外線対策を徹底する

紫外線は皮脂の酸化や角質が分厚くなる角質肥厚を引き起こすだけでなく、メラニン毛穴を悪化させる原因のひとつです。

そのため、季節や天候にかかわらず日焼け止めの使用は欠かせません。特に、肌の奥まで届いてメラニン毛穴の原因となるUV-A波は窓ガラスを透過する性質があります。外出時はもちろん、在宅時も油断禁物です。毎日の習慣として取り入れやすいよう、使い心地のよい日焼け止めを選ぶなど、無理なくUVケアを取り入れることをおすすめします。

栄養バランスのとれた食生活 

栄養バランスのとれた食生活

毛穴の目立ちを防ぐためには、外側からのスキンケアと合わせて、食事による「内側からのアプローチ」も重要と考えられています。肌は日々の栄養状態の影響を受けやすく、バランスのとれた食生活が健やかな毛穴環境を支えます。

特にビタミンCは、抗炎症作用やメラニン生成の抑制、さらには皮脂分泌を整える作用が知られており、毛穴の黒ずみや目立ちにくさに多角的にアプローチできる栄養素です。外用だけでなく、食品から摂取することも意識するようにしましょう。

あわせて取り入れたいのが、皮膚や粘膜の健康維持に関与するビタミンB群。脂質代謝をサポートし、肌の水分・油分バランスを整えることで、ターンオーバーが乱れにくい肌状態を保つことが期待されます。

さらに、肌細胞の材料となる良質なタンパク質も不可欠です。大豆製品や白身魚、鶏肉などを日々の食事にバランスよく取り入れることで、スキンケアの効果をより実感しやすくなる、健やかな肌の土台づくりにつながります。

黒ずみ毛穴を悪化させるNG習慣

毛穴パックのやりすぎ

毛穴パックのやりすぎ

物理的に角栓をはがす毛穴パックは、使い方や頻度によっては、汚れと一緒に必要な角質まで取り除いてしまう場合があります。角質層が過度に刺激されると、肌を守ろうとする働きから角質が厚くなりやすくなり、結果として毛穴がかえって目立ってしまうことも。毛穴ケアは自分の肌にあったスキンケアで、肌への大きな負担をかけずに段階的に整えていくことが望ましいです。

1日に何度も洗顔 / ゴシゴシ洗顔

1日に何度も洗顔 / ゴシゴシ洗顔

過度な摩擦を伴う洗顔や、1日に何度も行う洗顔は、肌に微細な炎症を引き起こす原因になります。こうした慢性的な刺激は、炎症後のメラニン生成を促し、メラニン毛穴につながることが知られています。また、必要以上に皮脂を落としてしまうと、肌は乾燥を補おうとして皮脂分泌が活発になり、結果的に毛穴詰まりや黒ずみが悪化する可能性があります。

角栓を無理に押し出す

角栓を無理に押し出す

角栓を指や器具などで無理に押し出す行為は、毛穴周囲の皮膚や奥の真皮組織に深刻なダメージを与えます。組織が傷つくことで肌の弾力が失われ、毛穴がぽっかり開いて見える「開き毛穴」や、クレーター状の凹凸が残ってしまうリスクが高まります。

ファンデーションの厚塗り

ファンデーションの厚塗り

毛穴を隠すためのファンデーショの厚塗りは、毛穴を物理的に塞ぎ皮脂や汚れが詰まってさらに黒ずみが悪化する原因になります。まずは肌をしっかりと保湿し、ふっくらと整えることで毛穴の目立ちを抑えましょう。また、光の反射で凹凸や影を飛ばしてくれる下地を活用すれば、自然にカバーすることができます。

黒ずみ毛穴に関するQ&A

Q.毛穴の黒ずみは角栓を押し出せば改善しますか? 

A.一時的になくなったように見えることはありますが、角栓を押し出すのは逆効果です。

毛穴を傷つけて炎症や色素沈着を起こしたり、毛穴がかえって広がったりする原因になります。クレンジングや洗顔で古い角質をやさしくオフし、十分な保湿で角栓ができにくい肌環境を整えることが大切です。

Q.ビタミンCは黒ずみ毛穴に効果がありますか?

A. 角栓の酸化、紫外線や摩擦によるメラニンの蓄積が原因の黒ずみ毛穴には、高い効果が期待できます。

ビタミンCには、紫外線による酸化ダメージや色素沈着を抑える抗酸化作用、ターンオーバーを整える働きがあるため、毛穴の黒ずみが気になる方にまず取り入れていただきたい成分です。洗顔や保湿など基本的な毛穴ケアと合わせて取り入れることで、黒ずみ毛穴ができにくい肌環境を整えるのに役立ちます。

Q. 黒ずみ毛穴と産毛毛穴の見分け方は?

A. 見た目や触ったときの特徴で、ある程度見分けることができます。

黒ずみ毛穴の場合、毛穴の中心が点のように黒く見え、指で触れるとザラつきを感じやすいのが特徴です。一方、産毛毛穴は触ってもザラつきはほとんどありません。毛が短く黒い影になりやすい鼻周りや、細かい産毛が多い頬、口周りなどに見られ、洗顔をしても見え方があまり変わらない場合が多いです。なお、実際には黒ずみと産毛の両方が影響しているケースも少なくありません。黒ずみ毛穴だと思って角栓ケアを続けているのに変化を感じにくい場合は、産毛による見え方の可能性も考えられるため、脱毛の検討などお手入れを見直すことが大切です。

この記事のまとめ

同じ「黒ずみ毛穴」でも、その原因は様々です。大切なのは自分の毛穴のタイプをよく知ること。毛穴が目立つ原因と対策をしっかりと理解することで、最短で毛穴の目立たないつるんとした肌を目指すことができます。スキンケアだけではなく、睡眠や食生活など日頃の生活習慣も意識しながら、毛穴悩みと上手に付き合う習慣を身につけていきましょう。