2021.07.16

色素沈着の原因と対策とは?
正しいケアの方法もご紹介

気温の上昇、降りそそぐ紫外線に加え、長引くマスク生活の影響もあり、「今まで気にならなかったシミ」や「マスク肌あれでできたニキビの跡」といった肌の色ムラの悩みが急増中!

今回はそうした「色素沈着」が原因の、気になる肌の色ムラについて原因と対策をご紹介します。

色素沈着がおこる原因と仕組み

「色素沈着」とは肌表面に濃色のメラニンが蓄積することで起こる肌の黒ずみのこと。

一番わかりやすいのは「シミ」ですが、それ以外にも肌がどんよりと暗い印象になる「くすみ」や「黒くなる日焼け」、「ソバカス」、「ニキビ跡」、目の下が茶色く見える「クマ」なども色素沈着によるもの。

ではなぜメラニンが蓄積してしまうのでしょうか?

まず、紫外線を浴びたり、摩擦など刺激を受けると、肌の内側では守る反応としてメラニンが生成されます。

通常は時間とともに排出されるメラニンですが、不規則な生活や肌の乾燥、不十分なスキンケア等で古い角質が肌に留まる時間が長くなると、排出されずに残ってしまい、メラニンが色素沈着を起こして色ムラを作るのです。

色素沈着の種類

■紫外線によるもの

メラニンは紫外線から肌を守るために作られるものなので、紫外線に大きく影響をうけ、色素沈着=シミやくすみを起こします。

近年ではブルーライトも紫外線同様メラノサイトを刺激し、色素沈着を起こすといわれているので、パソコンやスマートフォンを長時間使用する人は、注意が必要です!

■摩擦によるもの

目や顔を擦るクセや、洗顔料やスキンケアの使用量が不足することで肌に起こる摩擦はメラニン生成・色素沈着の原因に!

また、最近では摩擦が起こる大きな原因となっているのが「マスク」。マスクが当たる目の下~頬の部分やフェイスラインは常にマスクによる刺激を受けています!

マスク内部は呼気によるムレでデリケートになっている上に、会話などによってマスクが動くことで頻繁に摩擦が生じるため、色素沈着が起こりやすい環境といえます。

■炎症や肌あれによるもの

肌あれの進行、ニキビ跡や無理なムダ毛処理の跡などに起こる色素沈着。中でも最近増えているのがマスクのムレで起こる口周りやアゴのニキビと、その後に残ってしまったニキビ跡=色素沈着の悩み。これらは紫外線を浴びると濃くなることもあるのでこの時季は特に注意が必要です!

■生活習慣やストレス

睡眠不足などによる生活リズムの乱れや喫煙、ストレスもメラニン生成や肌のリズムの乱れを招き、色素沈着によるシミやくすみの原因になります。

色素沈着の予防・対策方法

色素沈着が起こる主な原因は「紫外線」「摩擦」「肌あれ」「生活習慣」。

紫外線量がピークを迎える一方、まだまだマスクが手放せない今、これらをどうやって防げばよいか予防・対策方法についてまとめました!

紫外線対策を徹底し肌を守る

まずはメラニンを作らない=紫外線を極力浴びないことが大切です!

屋外では帽子+日傘+日焼け止めとバッチリ対策している人も、うっかり浴びがちなのが窓越しの屋内紫外線。紫外線は窓やカーテンも透過し、室内で乱反射を起こして肌に届きます!!

また、紫外線の一部は雲も透過し肌に届くので、雨の日・曇りの日も日焼け止めはマスト!

「マスクしていれば日焼け止めはいらない」もNG!!

窓、雲、カーテンも透過する紫外線は、マスクでは完全に防げません!日焼け止めをしっかり塗ることでマスクが直接肌に当たることを防ぎ、摩擦をやわらげることも期待できますので、マスクが当たる部分やマスクで隠れる部分もきちんと日焼け止めを塗りましょう。

最近は、スキンケア感覚で使えるやさしい使い心地のものや、ブルーライトカット効果のあるものなどさまざまな種類の日焼け止めがあります。「日焼け止めのベタつきが苦手だからなるべく使いたくない」という方は軽い使い心地のタイプの日焼け止めを選ぶなど、自分にあった日焼け止めを見つけて、ぜひ「毎日日焼け止め」の習慣を!

* アルテロモナス発酵エキス(整肌成分)

たっぷり保湿ができ、シミ・ソバカスを防ぐ薬用美白化粧品を取り入れる

乾燥した肌は摩擦による刺激や紫外線などによる影響を受けやすい状態。

ジメジメしたこの時季は、過剰な皮脂や汗で肌がべたついていることも多く、一見うるおっているように感じますが、エアコンや紫外線、マスクの影響で想像以上に乾燥しているもの。朝晩のスキンケアの際は保湿力の高いゲルなどでたっぷりの保湿を心掛けましょう。

特にマスクを着ける際にマスクが触れる頬の部分は重ねづけをするなどして、十分な保湿を。

また、シミを防ぐためには「メラニンの生成を抑えるためのケア」がおすすめです。

薬用美白化粧品に配合されている有効成分には「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」効果があるものがありますので、積極的に取り入れていきましょう。

※ メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐこと
* L-アスコルビン酸 2-グルコシド(美白有効成分)

ビタミンCを積極的に取り入れる

ビタミンCはさまざまな肌トラブルにアプローチし、くすみにも働きかけるマルチな成分。ビタミンC配合の化粧品を毎日のケアに1アイテム加えてみましょう。

ストレスにより消費されてしまうビタミンCを補うためにも、サプリメントとして取り入れるのもおすすめです。

加えて睡眠をしっかりとる、バランスの良い食事を心掛けるなど、生活習慣を整えることも大切です。

特に、良質な睡眠をとることはストレスの軽減にもつながりますので、まずは毎晩決まった時間に布団に入り、同じ時間に起きて体内リズムを整えることから始めましょう。

まとめ

色素沈着による、シミ・くすみ対策は、紫外線カットと保湿が重要。

肌があれやすく、肌あれが落ち着いたあとには色ムラが…長引くマスク生活で増えたこうした肌悩みも、スキンケアの基本である「紫外線対策」と「保湿」を丁寧に行えば予防できます!

忙しくて毎日丁寧にケアなんてできない!という人も、まずは「日焼け止め」と「しっかり保湿ができるアイテムでの朝晩のケア」この2つを見直してみてください!

みずみずしく曇りのない、均一な印象の肌を目指しましょう!

※ メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐこと
* パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(整肌成分)

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