

「冷たい肌」はうるおいが奪われ乾燥しやすい状態
肌にはもともとうるおいを逃がさないよう保ち、乾燥から守る力が備わっています。ですが、肌の温度が28℃を下回るとその機能が低下し、うるおいが奪われやすくなる乾燥肌になりやすいことがわかっています。皮膚温度は体温とは異なるもので、通常33℃前後とされていますが、気温の低いところで過ごすと頬や手など露出している部分は特に温度が下がりやすくなります。頬をさわってみて「ひんやり」したら要注意!それは乾燥のサインかもしれません。


グラフを見ると皮膚温度が33℃に比べ、28℃ではバリア機能の回復率が低いことがわかります。つまり28℃以下だと水分が逃げやすい状態に!
乾燥肌になってしまう主な原因
紫外線ケアを怠っている
紫外線というとどうしても日焼けばかりを気にしがちですが、肌を乾燥させたり、シワの原因にもなります。冬は日焼け止めを使わない方も多いですが、乾燥対策のためにも1年を通して日焼け止めを使う習慣を。お日様がでていない曇りの日でも紫外線は降り注いでいます!!
油分不足
皮脂と汗は混ざり合って天然の保湿剤として肌を守っているのですが、汗をかくことが少ない冬は保湿剤の量が低下してしまいます。水分だけではなく適度な油分も与え、肌を保護することも大切です。
マスクなどによる摩擦
通年手放せなくなったマスクですが、肌が乾燥している状態だとますます摩擦による影響を受けやすくなります。
乾燥を防ぐために今すぐできる5つの対策
蒸しタオルで顔と首を温める
冷えた肌を手軽に温めるなら蒸しタオルがおすすめ。血行をよくすることで顔色アップの効果も


タオルを濡らして絞った後、電子レンジ(500~600W)で40秒から1分程度加熱したものを軽くたたみ、顔全体に。じんわりと肌を温めてくれます。
※顔に乗せる前に温まり程度を確認し、適宜冷ましてからお顔に乗せてください。やけどにはご注意ください。


首をあたためるのも冷え対策に効果的。首筋を温めることで血行がよくなるので、顔色もイキイキとした印象に。
外出時はマフラーで首元を保護


皮膚温度を下げないためには、冷たい風や空気に肌をできるだけさらさないのが一番!マフラーやマスクで顔や首を覆うことは、外気から肌を守るだけではなく、冷え対策にも。
防寒対策&皮膚温度低下対策として、お出かけ時はマスク+マフラーを!
いつもよりたっぷり「保湿」を意識
角層のうるおいは肌を守るヴェール。水分を補うだけではなく、冷えによって低下した肌を守る力をサポートすることもできます。水分補給のための化粧水やゲルなどを朝晩たっぷりと推奨量をつけ、乾燥が気になる部分には重ねづけを。


たっぷりのゲルを肌に乗せ、うるおいを閉じ込めるゲルパックはうるおい不足を感じたときのお手入れにおすすめです。
適度な油分で乾燥から肌を保護
肌なじみのよいオイルやクリームなどで肌表面に適度な油分を与えましょう。水分が逃げるのを防げるほか、マスクなどによる摩擦などから肌を保護することができます。
お風呂上りはすぐにスキンケア!近くに保湿アイテムを
脱衣所などすぐ手に取れるところににゲルや化粧水などを置いておくと、寒い冬もすぐにケアができるのでおすすめです。
肌温度低下対策の温める工夫と、乾燥させないスキンケアの工夫、上手に取り入れて寒い季節もうるおうぷるんとした肌を手に入れましょう