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レチノールは毛穴にも効果あり?正しい使い方を解説

公開日:2024.09.05

SKIN CARE

レチノールは毛穴にも効果あり?
効果と正しい使い方を解説

話題の美容成分「レチノール」。その効果しっかりと理解できていますか?「レチノール」というと「シワやたるみなどのエイジングケア向け」というイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけではありません。この記事では、意外と知られていないレチノールの毛穴への効果について解説していきます。

レチノールって何?毛穴にも効果があるって本当?

シワ・シミ・くすみ・たるみなどあらゆる肌悩みに効果を発揮するビタミンA

あらゆる肌悩みに効果を発揮するビタミンA

ビタミンAの一種で、パワフルな美容成分として知られる「レチノール」。レチノールというと、シワやたるみを改善するイメージが強いかもしれませんが、実はそれだけではありません。シミやニキビ、くすみなどあらゆる肌悩みに効果を発揮します。

中でも今回解説するのは、様々な世代の肌悩みにも多い“毛穴”への効果。意外に知られていない毛穴への効果ですが、レチノールには、お肌にハリを与えるうえ、皮脂分泌も整えてくれる効果があるため、まさに毛穴ケアにももってこいの成分なんです。まずはどんな毛穴に効果があるのか、詳しく解説していきます。

▼レチノールを一から解説!その他の効果はこちら▼

レチノールはどう使うのが正解?肌への効果を徹底解説

「レチノール」って何?キホンの成分解説から相性のいい成分まで…気になる「レチノール」のあれこれを一から徹底解説。

レチノールはこんな毛穴悩みに効果あり!

1.詰まり(開き)毛穴

詰まり(開き)毛穴

特徴:皮脂が過剰に分泌することで毛穴が押し開かれ、丸く開いているように見えるのが特徴。皮脂の分泌が活発なTゾーンに多い。20代~40代に多く見られる。

古い角質は本来、自然と排出されますが、生活習慣の乱れやストレスなどの影響により肌がターンオーバー=生まれ変わる周期が長くなると、毛穴に詰まった角栓が肥大化。毛穴がますます目立つようになってしまいます。

レチノールはターンオーバーを促進し、古い角栓をはがれやすくするため、詰まり毛穴に効果があるといえます。

2.黒ずみ毛穴

黒ずみ毛穴

特徴:皮脂をスムーズに排出することができず、毛穴に詰まった皮脂が酸化。その結果、ポツポツと黒ずんで見えるのが特徴。

毛穴の黒ずみが起きてしまう原因は、過剰な皮脂分泌にあります。黒ずみ毛穴は、実は詰まり(開き)毛穴の延長で、詰まった皮脂が空気や紫外線にさらされると酸化して黒ずんでしまうのです。

レチノールの皮脂の分泌量を正常に調節する皮脂抑制効果により、毛穴の黒ずみ解消が期待できます。

3.たるみ毛穴

たるみ毛穴

特徴:加齢や紫外線ダメージによって肌のハリが失われ、丸い毛穴が下に引っ張られるように伸びて縦長に広がるのが特徴。さらに進行すると、毛穴同士がくっついたように広がって見える。30代以降に多く見られる。

加齢や紫外線などの影響で、肌のハリ・弾力を作り出すコラーゲンやエラスチンなどの産生が低下。すると、毛穴を支えきれなくなると同時に周りの皮膚も下がってしまうため、毛穴が縦に開いて見えるようになってしまうのです。

レチノールは肌のハリ・弾力を支えるコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、さらにうるおい成分であるヒアルロン酸の生成もサポートするので、肌がキュッと引き締まって毛穴が目立たなくなります。

レチノールを使うと毛穴が悪化する?原因を解説

ここまでレチノールが毛穴に効果的な理由を解説してきましたが、「レチノールで毛穴が悪化する」という噂もチラホラ…。

実は「毛穴が悪化した」と感じる理由は、実際に毛穴の詰まりや黒ずみ、ゆるみなどの症状が悪化しているわけではなく、レチノールの好転反応・A反応にあります。

毛穴悪化の真相は、A反応による乾燥が原因!

毛穴悪化の真相はA反応による乾燥が原因

「A反応」とは主にレチノールを使い始めた際に多く見られる現象で、一時的に毛穴が目立ったり、肌の赤みやピリつき、皮がむける、極端に乾燥肌へと傾くなどの症状が出ることです。しかし、これらの症状は、むしろレチノールが効果的に働いている証拠。肌のビタミンA濃度が高まり、レチノールに慣れていくにつれ、自然と副反応はおさまっていく傾向にあります。ただし、下記の正しい使い方や注意点を心がけておくことが大切です。

レチノールの正しい使い方・注意点

1. 肌の乾燥を感じやすくなる人も!徹底した保湿を心がけて

化粧水をたっぷり使うなど徹底した保湿をこころがけて

レチノールは肌のターンオーバーを促すため、一時的にバリア機能が下がって、乾燥を感じやすくなります。この乾燥によって、毛穴が目立つようになることがあるため「毛穴が悪化する」という噂が広まったよう。この症状は特にビタミンAが不足している人に起こりやすいと言われていますが、一般的には徐々に肌が慣れて自然に治ります。

また、油溶性ビタミンであるレチノールは、クリームなどの油分のある化粧品に配合されていることが多いです。そのため、洗顔後、化粧水などでたっぷりのうるおいを与えてから使用したり、ヒアルロン酸やコラーゲン、ナイアシンアミドなどの保湿成分を意識的に取り入れるなどの工夫をしながら保湿を念入りに行いましょう。

2.日焼け止めを併用して紫外線をブロック

日焼け止めを併用して紫外線をブロック

レチノールは熱や紫外線に弱いため、レチノールを塗った後に紫外線を浴びてしまうと、その効果が薄れることも。また、紫外線は肌を酸化させ、毛穴の黒ずみやたるみの原因にもなるので要注意。朝、使用する際は必ずSPF30以上の日焼け止めを塗り、外出の際は日傘や帽子などを使用して防御しましょう。また、夜のみレチノールを使用した場合でも、肌が紫外線に過敏になっているので、使用中は紫外線対策を怠らないようにするのがポイントです。

3. 敏感肌や乾燥肌の方は、使用する頻度を落とすなどの工夫を

敏感肌や乾燥肌の方は、使用する頻度を落とすなどの工夫を

「敏感肌なので不安」という人なら、まずパッチテストをすることをお勧めします。やり方は簡単。耳の後ろや二の腕の内側などに少量塗って、30分程度放置。赤みやかゆみが出ないかを確認しましょう。異常がなければ24時間~48時間様子をみて、トラブルがなければ顔に塗ってみましょう。

また、肌の赤みやピリつきが気になる人は、週に2~3日間隔をあけて使ったり、夜のみに使用して徐々に肌を慣らしていくのもおすすめです。使用を続けるほどにレチノール反応が起きにくくなるので、その後、使用日数を増やしていくといいでしょう。

もっと毛穴レス!レチノールと合わせて行いたい毛穴ケア

1.蒸しタオルやお風呂で毛穴をあたためる

蒸しタオルやお風呂で毛穴をあたためる

手軽に毛穴ケアのサポートになるのが、お風呂で湯船にゆっくりと浸かり、毛穴をあたためること。または蒸しタオルを使ってもOK。蒸気であたたまった肌が柔らかくなり、毛穴が広がることで、余計や皮脂や古い角質が落ちやすくなります。また、湯船でしっかりと身体をあたためることで、新陳代謝があがりターンオーバーの向上にもつながるのでおすすめ。

2. クレンジング・洗顔

クレンジング・洗顔

合わせて見直したいのがクレンジングと洗顔。いくら攻めのケアを追加しても、毛穴の汚れをしっかりと落としきれておらず、毛穴が目立ったまま…なんてことも。

洗顔は、余分な皮脂や古い角質をやさしく落とすことが基本。力を入れすぎたり、洗浄力が強すぎる洗顔料はNG。肌に刺激を与えることなく、たっぷりの泡を軽く押すように洗います。そして、肌に刺激を与える洗浄成分が肌に残らないよう、ぬるま湯で30回以上しっかりすすぐこと。最後は清潔なタオルでやさしく拭き取ることも大切です。

また、洗顔後は化粧水などで速やかに保湿しましょう。たっぷりのうるおいを与えることで、肌のターンオーバーの促進が期待できます。

3.規則正しい生活習慣

規則正しい生活習慣

毛穴の目立たない肌を目指すために、生活習慣の見直しも重要な要素となってきます。特に意識したいのは、「睡眠」と「食生活」。

睡眠不足になるとストレスホルモンが増加し、皮脂の過剰な分泌や肌の乾燥を引き起こす可能性があります。ストレスをできるだけ軽減し、夜更かしや寝坊を避けるなど、質のよい睡眠をとるための工夫が大切です。

食生活で注意したいことは、脂質や高カロリーの糖質の摂りすぎ。これらは皮脂の過剰分泌を促してしまうため、毛穴の悪化にもつながります。皮脂分泌をコントロールしてくれるビタミンB群、ビタミンCなどを意図的に取り入れるなど、バランスのよい食事を心がけましょう。

▼皮膚科医・友利 新先生 監修▼

毛穴は決してなくなりません!これが「正しい」毛穴ケア

まずは毛穴についてよく知り、効果的な成分を取り入れて。友利先生に教わる正しい毛穴ケアとは?

レチノールのよくある疑問にお答えします

Q.レチノールは毛穴の角栓に効果がある?

A.ターンオーバーが促進され、角栓ができにくくなります

角栓とは毛穴の中に詰まった角質のかたまりで、毛穴に栓をすることから「角栓」と呼ばれています。角栓ができる主な理由は「肌の乾燥」と「過剰な皮脂分泌」。レチノールは肌のターンオーバーを正常にすることで肌を乾燥から守り、皮脂分泌を抑える効果があるので、角栓ができにくくなります。

Q.毛穴の気になる小鼻や頬に重ね塗りしてもOK?

A. レチノールの濃度が高まり、より効果を感じやすく!

気になる箇所に重ね塗りすることで、十分な濃度のレチノールを肌奥まで届かせることができます。ただ、レチノールは効果が高い分、刺激を感じやすい成分なので、必ず肌の状態を確認しながら行いましょう。その上で、少しずつ使用量を増やすなどの工夫が必要です。

Q.ビタミンCと併用しても大丈夫?

A. 「ビタミンCと相性が悪い」説はウソ!

毛穴ケアに有効な成分として名高い「ビタミンC」。ビタミンCとレチノールを同時に化粧品に配合するのが技術的に難しいことから、レチノールとの併用はNGと噂されることが多いですが、実際そんなことはありません。ビタミンCもコラーゲンやエラスチンの生成を促すと同時に、皮脂分泌をコントロールする効果があり、まさに毛穴ケアには最強のタッグといえます。

この記事のまとめ

気になる毛穴の目立ちにレチノールが効果的なこと、おわかりいただけましたか?「詰まり(開き)毛穴」や「黒ずみ毛穴」、「たるみ毛穴」の悩みもレチノールが持つ下記の3大パワーで解決することができます。

①  肌のターンオーバーを促進

②  皮脂の過剰分泌を抑制する

③  コラーゲン・エラスチンの生成を促進

是非、毎日の毛穴ケアにレチノールを効果的に取り入れ、毛穴の目立たないつるん肌を目指しましょう。