2021.06.25

SPFとPAの違いとは?
正しい日焼け止めの
選び方をご紹介!

日焼け止めのパッケージで目にする「SPF」「PA」の表示。数値が大きい=効果が高い、と選ぶ基準にされている方も多いと思います。

ただ、効果を十分に発揮するためには、日焼け止めの選び方・使い方が重要になります。

本格的な紫外線シーズンがはじまる今、日焼け止めの知識と効果的な選び方・使い方をマスターしましょう!

まずは日焼け止めに記載されている「SPF」「PA」、肌を守る効果の違いについてご紹介します。

SPF とは?

SPFは地上に届き、肌に影響を与えるといわれる2つの紫外線のうち「UV-B」を防ぐ効果を示します。

UV-Bの影響

浴びた直後は肌が赤くなる日焼けを起こし、さらにメラニンを増やしてシミ・ソバカスの原因に!

「例えば、日焼け止めなしで20分で肌が赤くなる人が、日焼け止めを塗った場合どれだけの時間日焼けを遅らせられるか」を数値化したもので、

SPF50×20分=1000分(約16時間)

となりますが、肌が赤くなるまでの時間(20分)には個人差がある上、十分な量の日焼け止めが肌の上にある場合の数値です。実際は汗や摩擦等で日焼け止めが取れてしまうので、あくまでも目安、程度に捉えたほうがいいでしょう。

PA とは?

PAは「UV-A」を防ぐ効果を示します。

UV-Aの影響

直後に肌が黒くなるだけでなく、肌に乾燥などのダメージを蓄積させ、光老化=シワ・たるみの原因に!窓ガラスや雲も通過し、肌の奥まで届きます。

PAは「直後に肌が黒くなる反応の防御効果」を数値化したもので、4段階あります。

PA説明図 PA説明図

紫外線説明図 紫外線説明図

雲や窓ガラスだけでなく、薄手のカーテンなども透過してしまうUV-Aはマスクでは防ぎきることはできませんので、マスク着用時も日焼け止めを!

SPFやPAは高いほうがいい?
シーン別の日焼け止めの選び方

では、日焼け止めはどのように選ぶのがよいのでしょうか?

日常使いならSPF30・PA++程度でも十分。
一番大切なのは「使用量」

SPF・PAの数値の一般的な目安は

■ 長時間炎天下で活動するときやアウトドアレジャーはSPF50+・PA++++の最高値を
■ 軽いウォーキングや買い物ならSPF30・PA++程度で十分

とされています。
ただし、これはあくまで肌の上に推奨量の日焼け止めがムラなく塗られている場合。どれだけSPF・PA値の高いものを使用しても、適切な量が肌の上にないと、効果は発揮されません!

パッケージに記載の推奨量をきちんとつけること、そして2~3時間おきを目安にこまめに塗り直しすることが大切です。

手の甲に日焼け止めクリームを塗っている写真

SPF・PA値が高い=肌への負担が大きいわけではない

SPF・PA値が高いものは、紫外線吸収剤による肌への負担や使用感の重さ、べたつき感、白浮きする、といった点が懸念されていましたが、今は技術の進歩により、高い紫外線防御力を持ちながら、肌にやさしい使い心地のものが多くなっています。

クリームやゲルタイプなど使用感もさまざまで、スキンケア感覚で使えるものも多く、保湿や肌あれ防止などの効果を兼ね備えたものもあります。

「日常使い用だから」と高い数値のものを避けることは意識せず、使用感の好みと配合成分、欲しい機能で選ぶのがおすすめです。

* アルテロモナス発酵エキス(整肌成分)

汗をかく時季やレジャー時はウォータープルーフ+皮脂対策を。
外出時は手軽に使えるパウダーやスプレーもあると便利。

汗や皮脂は日焼け止めが落ちる原因になりますので、汗や皮脂が気になる方は水や汗に強く皮脂吸着効果のある日焼け止めがおすすめです。

加えてハンカチなどで汗を拭いたときにも、日焼け止めを塗り直すことを忘れないようにしましょう。

外出先やメイクをしているときなどは、手軽に使えるパウダータイプやスプレータイプも併用するといいでしょう。

皮脂を吸着してくれるパウダータイプは、液体タイプと併用することで日焼け止めやメイクの持ちをアップさせる効果も。

* 酸化亜鉛、ヒロドキシアパタイト、マイカ(整肌成分)

* シリカ、スクワラン(整肌成分)

「室内日焼け」を防ぐため外出しない日も日焼け止めを!
ブルーライトや近赤外線にも注目

屋外での直射日光の紫外線量を100とすると、窓辺は約80。UV-Aは窓ガラスやカーテンをすり抜け、室内で乱反射を起こして肌にダメージを与えます。

さらに雲も透過するUV-Aは曇りの日や雨の日も降り注いでいます。外出の有無・天気にかかわらず必ず日焼け止めをつけましょう。
石鹸で落とせる軽いつけ心地のものなら、メイクをしない日もスキンケア感覚で使えます。

また、近年はパソコンやスマートフォンから発せられるブルーライトや近赤外線の影響も懸念されています。ブルーライトや近赤外線をブロックできる日焼け止めもありますので、注目してみるといいでしょう。

■アレルギーテスト・スティンギングテスト済み(すべての方にアレルギー・刺激が起きないというわけではありません)
* セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミド AG、セラミドAP(保湿成分)

まとめ

さまざまな日焼け止めがありますが、SPF・PAの効果を発揮するには使用量を守ること、こまめに塗り直すことが重要です。

加えてその日の過ごし方に合わせていくつかの種類を使い分けるのがおすすめです。日焼け止めを上手に活用して、健やかでみずみずしい透明肌をキープしましょう!

コラム/ SPFとPAの違いとは?正しい日焼け止めの選び方をご紹介!