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ビタミンCの効果は?スキンケア

公開日:2023.12.12

最終更新日:2024.1.24

SKIN CARE

ビタミンCの効果や取り入れ方は?ビタミンC誘導体の種類も解説

化粧品でもサプリメントでも、美肌作りに定評がある成分として、古くから知られる「ビタミンC」。

その効果や取り入れ方のコツなど、知っているようで知らなかったことをご紹介。

ビタミンCの肌への効果って?

ご存じですか?ビタミンCの肌への効果 毛穴を引き締める 皮脂を抑える シミを防ぐ シワ・たるみを防ぐ

ビタミンCというと「ブライトニング効果」がよく知られていますが、他にも注目したいのが「皮脂抑制」や「毛穴引き締め効果」。

さらに、肌の内側でハリ・弾力を保っている、真皮層のコラーゲン産生を促す働きもあります。

肌の弾力が保たれることで、「シワ・たるみを防ぐ」こともできるのです。



これだけさまざまな効果があるため、ビタミンCは何十年も前から美容皮膚の分野で広く使われており、トラブルが少なく安全性の高い美容成分だといわれています。

ビタミンCは「食べる」と「塗る」、どちらがいいの?

ビタミンCは食べると塗る、 どちらがいいの?

ビタミンCを含む野菜や果物、サプリメントをとると、体内で消化吸収され、さまざまな用途で消費されます。骨や腱などを結合するタンパク質・コラーゲンの合成に使われたり、活性酸素を無害化して病気や不調を防いだり、ウイルスと闘ったりする際に使われるのです。


けれど、紫外線やストレスなどの影響で、体内のビタミンCはあっという間に消費されかねません。その結果、皮膚に届く量はごくわずか……ということもあり得るのです。

人間は体内でビタミンCを合成することができないため、食事やサプリメントで摂るのが基本です。

化粧品に配合されている「ビタミンC誘導体」の正体は?

化粧品に配合されている ビタミンC誘導体

ビタミンCはそのままの状態だと不安定で酸化しやすいため、化粧品に配合してもすぐに効力がなくなってしまいます。


「ビタミンC誘導体」とは、ビタミンCの安定性を高めるために、他の分子をくっつけたものです。他の分子と結合することで、化粧品の中に存在しているときは安定を保ち、肌に触れると肌がもつ酵素によって分子が離れ、ビタミンCとなって働き始めます。



中にはピュアビタミンCを配合している化粧品もありますが、その場合もカプセル化などの処理が施され、肌に浸透してからカプセルが壊れて働くなどの工夫がされています。

「ビタミンC誘導体」の種類と働き

ビタミンC誘導体の種類

肌表面の角層には「バリア機能」があり、異物の侵入を防いでいます。化粧品が肌に浸透するためには、角層になじまなければなりません。


角層の細胞の隙間を埋めている「細胞間脂質」は、水分と脂質が網の目になった構造をしています。また、細胞ひとつひとつの「細胞膜」は脂質、細胞の中は水性です。

ビタミンC誘導体には、水となじみやすい性質を持った「水溶性」と、油となじみやすい「油溶性」、その両方の性質を持った「両親媒性」の3種類があります。

肌全体にビタミンCを届けるには、水溶性と油溶性の両方を取り入れることがコツ。

両親媒性のビタミンC誘導体は、ひとつで肌のすみずみまで浸透してくれる、注目の成分です。

化粧品に配合される、主なビタミンC誘導体の種類

種類

名前

特徴

水溶性

L-アスコルビン酸2-グルコシド

ビタミンCとブドウ糖を組み合わせた誘導体。酸化に強く、皮膚内で徐々に分解されるので、持続性が高い

リン酸アスコルビルMg

ビタミンCと、ミネラルの一種であるマグネシウムを組み合わせた誘導体。肌に浸透しやすい性質をもつ

油溶性

テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)

ビタミンCとイソパルミチン酸を組み合わせた誘導体。肌になじみやすく、しっとりした使用感が特徴

ステアリン酸アスコルビル

ビタミンCとステアリン酸を組み合わせた誘導体。抗酸化剤として食品にも配合される

両親媒性

パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)

ビタミンCとパルミチン酸を組み合わせた誘導体。水にも油にもなじみやすく、通常のビタミンC※の約100倍もの浸透力を持つ注目の成分

※ アスコルビン酸グルコシド

[この記事のまとめ]両親媒性のビタミンC誘導体は、ひとつで肌のすみずみまで浸透してくれる、注目の成分です

ビタミンCの魅力は伝わりましたか?

数多くの働きをもつ「ビタミンC」はすこやかさと美しさ、どちらにおいても重要な役割をもっています。

その種類はさまざまですが、毎日のケアや食事、サプリメントなども上手に活用して、ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。

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