2023.02.01
医師監修コンテンツ
COLLAGEN SCIENCE

コラーゲンにアプローチする
美容医療の進化

シワやたるみなど肌のエイジングに対する最終手段のひとつは、美容医療で新しいコラーゲンを作り出し、肌を若々しく再構築すること。そのさまざまな方法や、進化したアプローチをご紹介します。

INDEX

オーソドックスな
“スパルタ”たるみ治療

メスを使わないたるみ治療としてよく知られているのは、サーマクール®やハイフ、ウルセラ®(ハイフの一種)など。
サーマクール®に代表されるラジオ波治療器は、高周波エネルギーを肌の奥の真皮〜皮下脂肪の浅い層に照射して、熱によって適度なダメージを与え、自己再生能力を利用してコラーゲンの産生を促すもの。
ハイフは、高密度焦点式超音波を皮下脂肪の奥にあるSMAS(筋膜)にあてて熱ダメージを与え、ダメージ回復の過程でコラーゲン産生を促して、肌の奥からリフトアップを叶えます。

どちらも、皮膚と皮下組織に熱ダメージを与えることで創傷治癒システムが作動する中で、コラーゲンを生み出す線維芽細胞が活性化され、肌組織が再構築されるという仕組みを利用した、スパルタ的なアプローチです。

ダウンタイムがなく一定の効果を得られる人気の治療ですが、最近はこのスパルタ的アプローチとは真逆の“線維芽細胞を甘やかす”たるみ治療も注目を集めています。

新しいアプローチの
たるみ治療

画像提供 : シロノクリニック

それが「プロファイロ®」(写真)や「スネコス®」などといった、皮膚再生剤注入療法によるたるみ治療です。
プロファイロ®は、特許技術でつくられた新型のヒアルロン酸です。従来の美容医療でシワやボリュームロスを埋めるためのフィラー(充填剤)として使われていたヒアルロン酸とはまったく概念の異なる、皮膚組織の再構築を目的としていています。
プロファイロ®には脂肪肝細胞を刺激する働きがあり、加齢によって痩せてきた肌の皮下脂肪を少し増やしてふっくらさせる効果も。脂肪細胞は単なるクッションではなく、さまざまな生理活性作用があることがわかっています。それにより線維芽細胞周辺の真皮環境がよくなり、コラーゲン産生の力を発揮しやすい状態に。
プロファイロ®は衰えた肌をさまざまな角度から再構築し、肌状態を改善させるのです。

スネコスは、低分子ヒアルロン酸と6種のアミノ酸を独自に組み合わせた製剤を真皮に注入します。それによって線維芽細胞周辺の真皮環境を整え、コラーゲンやエラスチンの産生を促します。目の下のクマ改善などに人気の治療です。

このほか、再生医療に着想を得た、自分の線維芽細胞を移植して増やすことで若返りを叶えるたるみ治療もあります。
高齢化社会に伴い、いつまでも健康で美しくありたいという願いがますます高まる中で、再生医療の進化とともに、さまざまなアンチエイジング医療の研究が進められています。