NEW2022.09.30
医師監修コンテンツ
COLLAGEN X BEAUTY INGREDIENTS

「ヒアルロン」酸の
コラーゲンへのアプローチ

コラーゲンと共に、保湿に欠かせない美容成分とされるヒアルロン酸。肌の奥の真皮にも存在し、コラーゲン線維の隙間を埋め、肌のしぼみを防ぐ役割を果たしています。最近注目されている、肌の深部にヒアルロン酸を入れることによるコラーゲン産生促進効果について、詳しくご紹介します。

INDEX

医師はエイジングをどう見ている?

美容クリニックでは、肌のエイジングによる形状変化にはいくつかの原因があると捉えています。

たとえば“たるみ”ひとつをとっても、加齢などに伴って筋肉が衰えて脂肪の重みを支えきれなくなったこと、加齢により真皮のコラーゲンやエラスチンなどが減って皮膚のハリ・弾力が減少したこと、顔に脂肪が増えたことなど、原因はさまざま。

シワには、ほうれい線やゴルゴラインなどたるみと近い原因によってできるものと、表情によって皮膚にかかる力の蓄積でできるものがあります。

クリニックでのエイジング治療

サーマクール
ウルセラ
ヒアルロン酸注入

a : サーマクール / b : ウルセラ / c : ヒアルロン酸注入
(画像提供 シロノクリニック)

美容クリニックでのエイジング治療も、皮膚に起きている現象によって機器を使い分けます。

脂肪の増量以外が原因のたるみには、サーマクールやウルセラ、ウルセラのライト版であるハイフなどの熱治療が適しています。サーマクールは真皮に広範囲に、ウルセラはその下の皮下脂肪や筋膜にピンポイントに熱エネルギーを与えて引き締めます。さらに、熱によってコラーゲンの産生が活性化されるので、施術後数カ月にわたりじわじわと引き締め効果が持続します。

たるみと近い原因によるシワや凹凸には、ヒアルロン酸を肌の奥に入れることでボリュームを出す、ヒアルロン酸注入が効果的です。

顔の脂肪の増加によるたるみには脂肪溶解注射、表情ジワを和らげるにはボトックスが使われます。

最近では、ある高分子の天然ヒアルロン酸を注入することでコラーゲンを作る線維芽細胞や脂肪幹細胞の活性を促し、若々しい肌へと再構築する次世代ヒアルロン酸「プロファイロ」も注目されています。ヒアルロン酸が単なる凹凸埋めの材料ではなく、若々しい肌をナチュラルに再構築するカギとして働くのです。

真皮を支えるコラーゲンと
ヒアルロン酸

肌の奥の真皮は、コラーゲンやエラスチンといった弾力線維が網目のように張り巡らされ、弾力を維持し、ゆるみを防いでいます。その隙間にヒアルロン酸が閉じ込められるように存在し、弾力線維を支え、肌のボリューム感を保ってしぼみを防いでいます。
ヒアルロン酸は表皮の細胞の隙間にも存在し、肌の水分を保持する役割の一端を担っています。

肌奥に浸透するヒアルロン酸

肌への浸透性 ヒアルロン酸Naの2.2倍浸透

試験機関名:M Conseil 試験実施年月:April 2017 
試験名:RAMAN penetration test

ドクターシーラボでは美容医療に着想を得て、ヒアルロン酸分子の性質を変えることで肌奥への浸透をかなえた「アセチルヒアルロン酸Na」に着目しました。

これまでヒアルロン酸を肌の奥に浸透させることは難しいといわれてきましたが、「アセチルヒアルロン酸Na」は一般的なヒアルロン酸の2.2倍という浸透力をもち、肌の奥にしっかり留まります。コラーゲンの分解酵素を減少させるアプローチにより、コラーゲンの質を保って肌のハリ・弾力を高めます。

保湿にとどまらず、肌のコラーゲンにもアプローチする「アセチルヒアルロン酸Na」。ひとことで「ヒアルロン酸」と言っても、その種類や成分の処理、配合方法などで働き方はさまざまに変わるのです。