敏感・乾燥肌のための新たなスター成分
「AHP」とは?
敏感肌や乾燥肌のための成分としてはセラミドやヒアルロン酸がよく知られていいます。ドクターシーラボでは、敏感肌の鎮静とバリア機能サポート、保湿のすべてを叶える成分として「AHP」という成分に注目。その研究結果をレポートします。
保湿を叶え、低刺激な点も魅力の「AHP」
AHPとは「アセチルヒドロキシプロリン」の略。「ヒドロキシプロリン」はコラーゲンに含まれる、コラーゲンの構造を安定化させるアミノ酸で、それにアセチル基を結合させて皮膚浸透性を高めたものがアセチルヒドロキシプロリンです。
角層の水分量増加やセラミド産生を促進させることによる保湿作用、表皮細胞の増殖作用などが知られていますが、私たちはその低刺激性にも早くから注目しており、グループ全体でスキンケア製剤に採用していました。
今回、ドクターシーラボ®︎でAHPを配合したスキンケア製剤を開発。その効果を調べるために臨床試験を実施し、下記の結果が得られました。この内容は2024年3月8日〜12日に開催された「2024年米国皮膚科学会年次総会」でも発表し、高い評価が得られました。
肌のバリア機能・水分量が優位に改善
10%乳酸試験により敏感肌であることが確認された22~45歳の女性32人を対象に、4週間の無作為化試験を実施しました。有効性評価は、ベースライン時、直後、1時間後、4時間後、1週間後、4週間後に、臨床評価、機器測定、自己評価アンケートにより行いました。使用直後と4週間後に、バリア機能と水分量において優位な改善が見られました。また、乾燥、小ジワ、ツヤという臨床症状にも改善が見られました。
敏感肌の赤みが緩和
バリア機能・水分量改善の評価と同様の条件で、敏感肌の赤み改善についても試験を実施しました。使用直後に皮膚血流量が抑えられ、使用4週間後には赤みの改善が認められました。
誘発された敏感肌のかゆみも抑えられた
全体に細かく産毛がついた豆のさやを使い、敏感肌のかゆみ試験も実施しました。豆のさやの産毛を、何も塗らない試験部位の皮膚と、AHP配合製剤を塗った皮膚にそれぞれ投与し、皮膚のかゆみを誘発。10分以内に、30秒ごとにそう痒(かゆみを感じる)スコアを測定しました。何も塗らない皮膚に対して、AHPを投与した皮膚の方がかゆみを抑えられていることがわかります。
これらの試験によって、AHP配合製剤は短期および長期のケアにおいてバリア機能を改善し、保湿力を高め、敏感肌の赤みを和らげることができることがわかりいました。敏感肌の被験者たちからも、「心地よく使うことができた」と良好な評価が得られています。
また、豆のさやの産毛を使った試験は、かゆみ刺激に対する感受性を評価し、敏感肌スキンケア製品のかゆみ緩和効果を評価するために有効であることも確認することができました。
米国皮膚科学会で発表し、高い評価が
世界中から著名な皮膚科医が集まり、2024年3月8日〜12日に開催された「2024年米国皮膚科学会年次総会」でこれらの試験結果を発表したところ、高い評価が得られました。敏感肌の悩みをもつ人は増える傾向にあり、グループでのスキンケア製剤配合履歴で高い評価が得られていることからも、AHPは一般消費者のニーズに応えるものであると、私たちは考えています。
ドクターシーラボ®︎では、まだまだ他にもたくさんの基礎研究を行っています。今後も研鑽を重ね、すこやかで美しい肌へのニーズに応えていきたいと思っています。