公開日:2024.04.17
SKIN CARE
【皮膚科医・友利 新監修】 これが「正しい」毛穴ケア
頑張ってもなかなか解決が難しいのが“毛穴悩み”。「『毛穴を消したい』とご相談に来られる方も多いですが毛穴は決してなくなりません!」と、友利 新先生。毛穴について「正しく知り」、「正しいケア」をして“いかに毛穴を目立たなくさせるか”を学びましょう。
監修:Dr.友利 新
皮膚科医、内科医として美容と健康を医療で研究。美しく生きるための方法をテレビ、雑誌、YouTubeなどあらゆるメディアを通して発信。美と健康に関する著書も多数出版している。
たるみ毛穴と詰まり毛穴
どちらもあるのが30代!
毛穴は大きく分けるとたるみ毛穴と詰まり(開き)毛穴の2種類。詰まった皮脂が炎症を起こして毛穴が開くので、開き毛穴が詰まり毛穴の延長にあるといえます。皮脂分泌が活発なTゾーンや脂性肌の人に多いですね。(友利新先生)
一方のたるみ毛穴は加齢による肌のゆるみが主な原因。30代以降に現れ、鼻横や頬の毛穴に多く見られます。30代以降は詰まり毛穴とたるみ毛穴、どちらかしかないという人はいません。
混在していて当たり前だと思ってケアをするのが大切です。(友利新先生)
正しい毛穴ケア STEP1
毛穴について知る!
■毛穴タイプは大きく分けると「たるみ毛穴」と「詰まり(開き)毛穴」の2種類
30代以降はこの2つが混在している!
皮脂が「詰まって」→毛穴が「開く」!
詰まり(開き)毛穴
開き毛穴
詰まり毛穴
年齢:20代~40代に多い。
肌タイプ:脂性肌。皮脂分泌が活発なTゾーン。
見た目:毛穴が詰まって白っぽいor黒っぽい。毛穴が開いている。
- 皮脂が詰まって「詰まり毛穴」に。詰まっていた皮脂がとれて、毛穴が開いたままということも。
- 詰まり毛穴と開き毛穴は混在している。
- 詰まり毛穴が酸化すると黒ずみ毛穴になることも。
たるみの初期サイン
たるみ毛穴
たるみ毛穴
年齢:30代以降に多い( 4 0代はほぼ全員に見られる)。
肌タイプ:乾燥肌。UVケアをしない方(紫外線の影響で肌の土台がゆるみやすくなる)。
見た目:鼻横や頬の毛穴が楕円形(縦長)にのびている。
- 加齢による肌の土台のゆるみが主な原因。毛穴が縦長に伸びた状態。
- 肌を持ち上げると毛穴が目立たなくなる( 開き毛穴の場合は消えない)。
正しい毛穴ケア STEP2
毛穴にダイレクトに働く成分を投入!
■どちらの毛穴にもまずはビタミンとナイアシンアミドを取り入れるべし!
ビタミンC
ナイアシンアミド
ビタミンCとナイアシンアミド
毛穴への共通効果
✓皮脂抑制
✓ターンオーバー促進
✓真皮のコラーゲン生成促進
ビタミンCとナイアシンアミドは毛穴ケアの強力な味方。どちらも詰まり毛穴の原因となる余分な皮脂分泌を抑え、ターンオーバーを促進して不要な角質の排出もサポート。また、コラーゲン生成を促進してくれるのでたるみ毛穴にも効果的。
+αで投入するとさらに効果的!
詰まり(開き)毛穴には…PHA/AHA(乳酸)
不要な角質を取り除く肌のお掃除役
厚くなった角質が毛穴をふさいでしまうので、詰まり毛穴には不要な角質をやさしく取り除いてくれるピーリング成分、PHAやAHAがおすすめ。
定期的な角質ケアは化粧品の浸透をよくし、効果も実感しやすくなります。ゴワつきやザラつき、くすみにも有効です。
たるみ毛穴には…レチノール
肌を土台から立て直す縁の下の力もち!
たるみ毛穴には、コラーゲンやヒアルロン酸などの産生を促して、内側からふっくらハリを与えてくれるレチノールを+αで加えて。
余分な皮脂分泌を抑え、ターンオーバーも促進してくれるので詰まり毛穴にも効果的な成分です。
この記事のまとめ
年齢を問わず悩んでいる人が多い毛穴問題。まずは、毛穴のタイプを知り、正しい成分を取り入れたお手入れをすることが毛穴レス肌への近道に。正しくお手入れをすれば、毛穴を目立たなくすることは可能です。ぜひ毎日のスキンケアの参考にしてみてくださいね。