公開日:2024.04.17
SKIN CARE
肌荒れかも?と感じたら「今すぐすべき3つ」のこと
過酷な冬の乾燥シーズンを乗り越え、ホッとするのも束の間。花粉に黄砂、PM2.5と、肌へのダメージは増すばかり……。この時季は、誰もが敏感肌になっている可能性大!放っておけば、肌荒れするだけでなく、シミやくすみ、毛穴の開きなどの原因にもなりかねません。
「一見トラブルがなくても、肌は敏感になっています」とは、皮膚科医の友利 新先生。友利先生に、肌荒れの初期症状を見極める方法と、適切なお手入れ法を教えていただきました。
監修:Dr.友利 新
皮膚科医、内科医として美容と健康を医療で研究。美しく生きるための方法をテレビ、雑誌、YouTubeなどあらゆるメディアを通して発信。美と健康に関する著書も多数出版している。
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乾燥、化粧ノリが悪い、ニキビ、ごわつき、カサつき……
こんな初期症状を見逃さないで!
そのプチ不調、放置すると肌老化にまっしぐら!
「肌荒れ初期症状の目安は、肌が乾燥しているかどうか。実は、ほぼすべての肌荒れの根源は、乾燥にあるのです。肌が乾燥すると、外的刺激から肌を守っているバリア機能が低下⇒さらに乾燥が深刻化……という負のスパイラルに!
化粧ノリが悪い、肌がごわつくなどのサインを見逃さないようにしましょう」(友利 新 先生)
トラブルがなくても、肌は敏感になっています
「この時季の肌が荒れやすい理由のひとつとして、乾燥があげられますが、花粉やPM2.5といった大気の微細な汚れの影響も大きいです。加えて、鼻をかんだりマスクをしたりする機会も増えますよね。鼻周りの皮膚がふやけると、水分が蒸発しやすくなりますし、ちょっとした擦れや刺激でも、肌荒れになりやすいのです。どんな肌トラブルが起きるかは肌タイプによってさまざまですが、問題ないと感じている人であっても、この時季は誰もが敏感肌になりやすいという意識をもつことが大切です」(友利 新 先生)
肌荒れサインに気づいたら、この3つを徹底せよ!
すべきこと①
肌はやさしく、やさしく、撫でるように。必要以上に触らない!
「肌をお手入れする上で、絶対にやってはいけないことのひとつに、”摩擦”があげられます。肌荒れ初期サインに気づいたら、肌に触れる回数を最小限に抑えることが重要です。洗顔やスキンケアの際も、やさしく撫でるようなお手入れを心がけましょう。また、肌荒れ初期症状以上の「赤み」や「かゆみ」がある場合は、必ず病院に行き、医師の診察と適切な処置を受けてください」(友利 新 先生)
すべきこと②
洗いすぎに注意!洗顔を見直しましょう
「洗顔の際は、モコモコの泡をクッションにして、ふんわり洗い上げるのがコツ。ゴシゴシと擦ったり、必要以上に何度も洗顔したりすると、肌に必要な油分まで洗い流してしまう原因に……。肌がうるおいをまとっているような洗い上りを目指し、タオルでふき取る際も、ソフトタッチを心がけましょう」(友利 新 先生)
すべきこと③
スキンケアはシンプルに、メイクはミニマムに
「スキンケアステップを重ねるほど、肌に触れる回数も増えてしまいます。お手入れ中の摩擦を極力避けるため、スキンケアはシンプルにまとめましょう。厚みのあるテクスチャーのゲルなどを活用するのもおすすめです。また、肌荒れ初期サインが出ているときは、メイクも刺激になるため、最小限にとどめましょう」(友利 新 先生)
取り入れたい美容成分
セラミド
セラミドは角層の細胞間を満たす、肌の必須成分。乾燥などの外的刺激から肌を守る「バリア機能」を高めてくれる働きも。肌荒れしにくい肌へと整えてくれます。
グリチルリチン酸2K
かゆみや炎症を抑える抗炎症作用があり、肌荒れ防止や初期の肌荒れに取り入れたい成分。敏感肌用の化粧品等に配合されることも多く、肌への刺激も少ないのが特徴です。
アミノ酸(AHPなど)
アミノ酸は真皮のコラーゲンをつくる主要成分。肌にうるおいを与え、外的刺激から肌を守る「バリア機能」を高めることで、肌荒れしにくい肌へと整えます。
この記事のまとめ
監修 Dr.友利 新
乾燥や紫外線、大気汚染といった外的刺激はもちろん、ストレス社会に生きる現代人は、肌荒れのリスクにさらされています。肌荒れ対策で大切なのは、初期症状を見逃さないこと。化粧ノリが悪い、カサつくなどは、立派な肌荒れのサインです。保湿重視の敏感肌用コスメに切り替えるなど、素早く、適切に対応しましょう。