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話題の美容成分を徹底解説「レチノール」大全

公開日:2024.08.20

SKIN CARE

レチノールはどう使うのが正解?
今更聞けない 肌への効果や副反応を徹底解説

美容家やドクターがこぞって激推しする美容成分「レチノール」。様々なレチノール製品が誕生し、SNSでも話題沸騰中の一方、「朝使っちゃだめ?」「レチノールを使うと肌荒れする?」など不安の声も。そこでこの記事では、「レチノール」のキホンから相性のいい成分、正しい使い方まで…気になる「レチノール」のあれこれを一から徹底解説。

レチノールとは

あらゆる肌悩みにマルチに働きかけるパワフルな成分

レチノール イメージ

レチノールはビタミンAの一種。ビタミンAは油に溶けやすい性質を持つビタミンで、体内では皮膚や目、粘膜の健康維持や成長の促進に関わっています。

ビタミンAは体内で合成されないため意識して食事から取り入れたい栄養素ですが、その肌への効果も底知れず。肌への直接的な作用を期待する場合は、レチノール配合化粧品から取り入れることができますが、まずはそのパワフルな効果について解説していきます。

レチノールの効果はシワ改善だけじゃない?

レチノールの主な働き(角層図)①表皮でのターンオーバーの促進②真皮でのコラーゲン合成促進

レチノール=エイジングケアというイメージをもたれる方も多いですが、それだけではありません。

レチノールには大きく分けると「表皮でのターンオーバーの促進」、「真皮でのコラーゲン合成促進」の働きがあり、その結果として4つの美肌効果が期待できます。

レチノール4つの効果を解説

①シワ改善、肌の弾力アップ

シワ改善、肌の弾力アップ

真皮層のコラーゲンとエラスチン(肌のハリを形成する重要なタンパク質)の生成を促進。表皮の浅いシワの改善、肌に弾力をもたらします。

②毛穴(開き・たるみ・詰まり)の改善

毛穴(開き・たるみ・詰まり)の改善

肌に「ハリ」と「弾力」を与えるレチノールは、開き毛穴やたるみ毛穴にも効果的。また、過剰な皮脂分泌を抑制してくれる働きもあるため、詰まり毛穴にも◎

③ニキビ予防

ニキビ予防

実は、もともとニキビの治療薬としてクリニックで使われていたレチノール。ニキビの原因となる皮脂の分泌量を減らすことで、ニキビの予防、またターンオーバーの促進によりニキビ跡を目立ちにくくする効果も期待できます。

④シミ・くすみの改善

シミ・くすみの改善

ターンオーバーの促進により、肌に蓄積されたメラニン色素の排出を促します。

さらに、レチノールには、毛細血管を新たに生み出す働きもあり、肌に血色感が生まれることから、黄ぐすみの解消、肌のトーンアップにも効果が。

レチノールには副反応がある?

気になる赤みやピリつきは、肌の正常な反応

気になる赤みやピリつきは、肌の正常な反応

あらゆる肌悩みに効果を発揮するレチノール。一方で、レチノール=「肌に赤みがでる」「皮膚がむける」「ヒリヒリする」「かゆくなる」などマイナスのイメージを持たれる方も少なくないはず。

実はこれらは“A反応”という正常な反応で、レチノールを使い始めた際に一時的に現れることがあります。A反応が出やすいのは、肌のビタミンA濃度が低い人。ビタミンAを肌に補充するためにもレチノールを与えることは大切です。

ただし、肌の赤みやピリつきが気になる場合には、2~3日間隔をあけて使うなど、お肌と相談しながら少しずつ取り入れてみて。

肌が乾燥していると刺激を感じやすいので、十分な保湿ケアをすることも忘れずに。

レチノール化粧品、選び方のポイントとは

レチノールにも種類がある!“純粋レチノール配合”がおすすめ

レチノール誘導体 純粋レチノール トレチノイン 効果穏やか→強い 刺激弱い→強い

レチノールの種類は、基本的にはパワーの異なる3種類。働きが弱く、扱いやすいのはレチノール誘導体。中程度の働きをするのが純粋レチノール。もっとも強く、クリニックの治療で使われるのがトレチノインですが、トレチノインはクリニックで使用されるため、ホームケアとしてはおすすめできません。化粧品でしっかりと効果を感じるには、純粋レチノールがおすすめです。

純粋レチノールを薦める理由

市販のレチノールの中でも純粋レチノールを薦める理由

市販のレチノールには、レチノール誘導体純粋レチノールの2種類があります。

レチノール誘導体は、不安定で肌への刺激が強い特性を持つレチノールを加工し、化粧品に配合しやすくしたもの。ただ、レチノール誘導体には、効果を感じられるまで時間がかかったり、効果を十分に発揮できないなどのデメリットがあります。

近年では純粋レチノールの安定性と安全性を高める技術が発達。レチノールのマルチな効果をコスパ良く受けるには、純粋レチノールを選ぶのがおすすめです。

▼ [ 解説 ] 純粋レチノール配合化粧品の見分け方とは▼

純粋レチノールを選ぶべき理由はわかったものの、商品が多すぎてどれを選べばいいかわからない…という方に朗報。

実は、純粋レチノールの見分け方はとっても簡単で、見るべきは化粧品の成分表示箇所。レチノール誘導体は、「パルミチン酸レチノール」や「酢酸レチノール」などの記載がありますが、純粋レチノールは「レチノール」または「レチノール油液」と記載が。是非、参考にしてみてください。

レチノールと合わせて使いたい!おすすめ成分とは

ナイアシンアミド

ナイアシンアミド

真皮のコラーゲンを促進するナイアシンアミドは、まさにハリ、弾力アップに相性抜群の成分。さらには、炎症を抑える効果やバリア機能をサポートする効果もあり、レチノールとの併用もおすすめ。

ヒアルロン酸・コラーゲン

ヒアルロン酸・コラーゲン

保湿効果が高く、ハリ弾力を保つための重要な役割を担っているヒアルロン酸とコラーゲン。レチノールをはじめてお使いいただく方にもおすすめです。

ビタミンC

ビタミンC

ビタミンCとレチノールは、同時配合が技術的に難しいことから、ビタミンCとの相性が悪いと勘違いされがち。しかし、活性酸素の働き抑えコラーゲンの産生を促すビタミンCとの併用で、さらなるハリアップ効果も期待できます。

レチノールのよくある疑問にお答えします

Q.朝は使えないって本当?

A.UV対策をすれば朝でも使ってOK

レチノールは熱や紫外線に弱いため、レチノールを塗った後に紫外線を浴びてしまうと、その効果が薄れることも。そのため、日中に使用する場合はSPF30以上の日焼け止めを併用するのがおすすめです。

Q.乾燥肌・敏感肌でも使ってOK?

A. 乾燥肌・敏感肌もOK。ただし、たっぷりの保湿を忘れずに

基本的には、乾燥肌・敏感肌の方も使用してOKですが、肌の水分や油分が不足しがちなため、普通肌よりもA反応がでやすいことも。

まずは化粧水やクリームなどでしっかりと保湿をし、肌状態を整えてからレチノールを使ってみて。それでも刺激が気になるという方は、週に1、2回の頻度で使い始め、徐々にレチノールを肌に慣らしていくようにしましょう。

Q.レチノールは重ねて塗るほど効果がある?

A.濃度が上がるため、効果がでやすくなる

レチノールに関わらず、どんな成分も肌に充分な濃度を届けなければ、せっかくの効果も期待できません。肌状態に合わせて同じ成分の重ね塗りがおすすめ。しかし、レチノールは効果が高い分、刺激を感じやすくなるため、少しずつ使用量を増やすなどの工夫が必要です。

この記事のまとめ

話題沸騰中のレチノールの魅力、わかっていただけたでしょうか。レチノールは使えば使うほど効果を発揮するとても効果的な成分。シワ改善や毛穴、ニキビ、くすみなどあらゆる肌悩みをケアしてくれます。

しかし、パワフルなレチノールでも翌日すぐに効果が出ることはないので、まずはひとつのアイテムを使い続けることが大切。使い心地の好きなレチノールアイテムを、自分の肌に合った方法で是非取り入れてみてくださいね。